はくしょん!
Bless you!
(なんか言ってくれたけど、なんて返せばいいんだろう…)
みなさんも、Bless you と言われて戸惑った経験はありませんか?アメリカ(英語圏、ヨーロッパでも)では、近くにいる人がくしゃみをしたら、知らない人でも Bless you! と言う文化があります。日本にはあまり馴染みのない文化なので、すこし戸惑いますよね。
今回は、そんな Bless you 文化について、解説していきます!
Bless You の意味と由来
Bless you はそもそも God bless you が完全な形で、日本語訳をすると「神のご加護を」という意味です。わかりやすく表現するなら「お大事に」という表現が合うのではないでしょうか。では、なぜこの言葉をかけるようになったのでしょうか? Bless you の由来について、いくつかの説を紹介しましょう。
- 古代ローマの伝説
Bless you の起源についての一つの説は、古代ローマの伝説に由来しています。この説によれば、くしゃみをすると魂が体を一時的に離れ、悪霊が侵入する可能性があると信じられていました。したがって、くしゃみをした人に神聖な祝福を贈ることが、悪霊から保護する儀式とされました。 - 中世の伝染病と悪霊の信仰
中世ヨーロッパでは、伝染病が蔓延し、くしゃみは病気の初期症状であることが多かったため、くしゃみに対する恐れがありました。また、悪霊や魔法の力を信じる時代であったため、くしゃみが悪霊の侵入を意味すると考えられていました。したがって、くしゃみをした人に対して神聖な祝福を贈ることは、悪霊や病気から身を守るための儀式とされました。 - ペストの流行と教会の関与
14世紀にヨーロッパで流行したペストは、多くの死者を出し、社会に深刻な影響を与えました。この時代において、教会は中心的な役割を果たし、くしゃみに対する祝福の言葉が使われました。人々はくしゃみを通じて魂が体を離れることを恐れ、神の祝福を求めたのです。
Bless you と言われたら、どうする?
Bless you と言われて、戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか?Bless you と言われたら、シンプルに Thank you! と返すのが一般的です。まわりに人がいる時に自分がしてしまったらExcuse me! 「失礼しました。」と言いましょう!
くしゃみ
アメリカと日本では、くしゃみの覆い方に微妙な違いがあります。
日本では、手を使ってくしゃみを覆いなさいと教えられてきましたよね。一方で、アメリカでは手を使うのではなくシャツの袖の内側(腕や上腕)を使ってくしゃみの覆うのが一般的です。
咳やくしゃみの覆い方を紹介している動画はこちら
くしゃみを英語で表現すると?
くしゃみは英語で Sneeze と言い、名詞と動詞どちらでも使えます。
I can’t stop sneezing!「くしゃみが止まらないよ!」
くしゃみはどの言語でも同じような音を発しますが、英語では achoo! と表現します。日本では「はくしょん!」ですよね。これもおもしろい違いですね!
〜くしゃみに関する英語〜
- runny nose「鼻水」
・I have a runny nose.「鼻水が出る。」 - blow one’s nose「鼻をかむ」
- cough「咳、咳をする」
- yawn「あくび」
- hay fever「花粉症」
- pollen「花粉」
・I have an allergy to pollen. 「花粉にアレルギーを持っています。」 - flu「インフルエンザ」
- cold「風邪」
・I have a cold. ・I caught a cold. 「風邪をひきました」 - fever「熱」
- not feeling good「体調不良」
- headache「頭痛」
- nauseous「吐き気」
- stomachache「腹痛」
- dizzy「めまい」
おわりに
いかかだったでしょうか?現代のアメリカでは、Bless you の言葉は宗教的な意味合いよりも、社交的な儀礼としての側面が強調されています。くしゃみをした人に対して Bless you を言うことは、他人に対する思いやりや配慮の表れとされています。海外に行った際や日本にいる海外の友人に対してぜひ Bless you と言ってみてください!
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